奥那須「三斗小屋温泉」

秋は紅葉観賞と登山の季節。 紅葉のメッカとして知られる場所のひとつに栃木県の那須連山があります。毎年9月後半から10月前半が紅葉の見頃でしょうか。この時期の那須連山は各地からハイカーが押し寄せてきます。麓の駐車場も前日の夜には着いていないと止める場所がありません。(私たちは当日の早朝に東京から東北新幹線に飛び乗り、那須塩原駅から那須ロープウェイの山麓行のバスをつかまえて9時半ごろに麓に到着。)

 

私たちの登山はだいたい温泉立ち寄りがセット。今回は歩いてしか行けない温泉、「奥那須 三斗小屋温泉」をご紹介します。行きは麓の駐車場から峰の茶屋(ここは強風ポイントとして有名)へ、昼食ひと休みしてここから鎖場などを歩きながら朝日岳を越え、トータル3時間くらいかけて、三斗小屋温泉に到着です。(のんびり登山がモットーの私たち。登山に慣れていればもっと早く着けます。)

 

「三斗小屋温泉」には、「煙草屋旅館」と「大黒屋旅館」という2つの旅館がありますが、私たちは今回、比較的女子向けとの口コミがあった「大黒屋旅館」を利用しました。旅館といっても見た目は山小屋風の簡素な作りですが、個室があって暖かい布団と温泉がついていれば、山の宿泊先としては十分すぎるくらいです。

 

煙草屋さんには露天風呂があるのですが、大黒屋さんは木造と岩風呂の2つの内湯があります。この内湯は時間帯によって男女が入れ替え制です。特に、木造の内湯から見える自然の景色は素晴らしく、開放感満点。お湯はアルカリ性単純泉で、無色透明のさらりとした感触です。山の温泉では、環境保全のため石鹸は使用不可ですが、汗だくで疲れた体に少し熱めのお湯が程よく沁みわたり、これぞ至福の瞬間です。他の登山客の方とも会話が自然に弾み、山の情報交換をするには最適の場所。食事も簡素ですが、山の幸が中心のヘルシー献立です。山小屋の夜は早く、やることもないので読書をしながら8時ごろには床につきましたが、たまには都会から離れてこんな夜を過ごすのも新鮮で良いのではないでしょうか。ちなみに、煙草屋さんも大黒屋さんも日帰り温泉をやっていません。ここは泊り客しか温泉に入れませんので、ぜひ宿泊しての登山をお楽しみ下さい。

 

 最後に、那須岳は強風が吹くことで有名な山です。私たちも翌日の帰りはロープウェイで下山するつもりでいたのですが、晴天にもかかわらず、強風でロープウェイが運休になりました。しかも、茶臼岳付近では風速30mくらいのものすごい強風に遭遇し、四つん這いになって地面に張り付きながら岩陰を探して移動する始末。それでも風にあおられて登山道を転がりながら下りる、というかつてないほどの身の危険を感じながら、やっとの思いで下山しました。脅かすわけではないですが、生きた心地がしなかったです。(それでも、景色が最高なのでまた行きたいですが。)途中、外国人でスニーカーやサンダル、短パンなどの軽装で登っている人たちを見かけましたが装備・準備は怠らず、きちんとした格好でおいでください。自然の猛威を前にしたら、私たち人間は到底勝てません。山をナメてはいけませんよ! (まるるん)

 

☆ 奥那須 三斗小屋温泉公式HP http://www.mountaintrad.co.jp/~sandogoya/

☆ 那須町観光ガイド(トレッキング・ハイキングページ): http://www.nasukogen.org/trekking/


長野県・安曇野 「中房温泉」

北アルプス・燕岳(つばくろだけ)の登山口にある中房温泉。私たちの目的は登山ではありませんでしたが、14種類のお風呂が楽しめるお宿に心ときめき訪問。最寄駅は穂高で、車がなければこちらからバスも利用できます。 松本からはレンタカーで約1時間の道のり。途中、かなりカーブが続き、1台がギリギリ通れる細い場所もあります。 
お湯は透明のアルカリ性単純温泉と単純硫黄泉。加水も加温も無い源泉掛け流し。立寄りも可能ですが、これから泊まる人のために、宿に宿泊して分かったことをご案内します。
 
 ①混浴が多い。
女性専用タイムもありますが、時間を気にせずに入りたい方、ご家族で入りたい方はタオル巻き、水着、湯あみ着、オッケーなので、是非とも持参してください。(お宿での用意は無し)。泳げる温泉プールもあります。
 ②寒さ対策
9月中旬に訪問しましたが海抜1462mなので、結構寒かったです。アメニティの足袋もないので防寒具は忘れずに。。。
 暖房器具も見あたらず、寒さに慣れてないメンバーは辛そうでした。
 チェックアウト時に気づきましたが、こたつが部屋の奥の物置スペースにありました。自分で設置する仕様?
 こたつ以外の暖房器具もフロントにお願いすると持ってきてくれるみたい。ガマンせずに、困ったことがあったら、とりあえず、フロントに電話してみてください。 
③セルフサービス
お部屋にお茶セットはありますが、湯沸かしポット、お水の準備はありません。廊下に湯の入ったポットが置いてあり、セルフで持ち込むのが正解?
④飲泉所
外にあり、熱い温泉と冷たいお水を汲む事ができます。 
⑤星空ウォッチング
お天気が良けれは星空がキレイです。地熱浴場に寝転んで星を眺めるとプラネタリウムばりに丸い空を体験できます。天の川や星座の形もわからない程沢山の星屑は感動です。但し、お宿の門限は23時なので気をつけて! 
⑥保湿対策
洗浄効果の強いアルカリ性なので湯上り後にはお肌がカサカサになりがち。脱衣場に化粧水のようなアメニティはありません。保湿用品を忘れずに!
 ⑦地熱クッキング
敷地内の焼山に登ると玉子や野菜を調理できます。スチームというより、砂に埋める砂蒸し風呂のイメージ。備え付けのシャベルで穴を掘り、アルミホイルと新聞紙でくるんだ食べ物を30分ほど蒸し焼きにします。ホイルなどしっかり巻かないと食べる時にジャリジャリします。私たちはさつまいもと肉まんに挑戦!美味しくできましたが、山の中腹にあり、道のりはかなりハード。 
慣れてる方にはたいした事の無い15分程度の登山でも、運動不足の私たちは太ももと膝がプルプルしました。
 何度も登る気にはならず、そのまま蒸し上がりを待ち、所用時間は1時間位を要しました。当然、浴衣、サンダルでは行けません。時間の余裕を持って出かけましょう。(ひかりん)

神奈川県厚木市 「白山・巡礼峠」&「七沢温泉」

「山登り」というにはあまりにも「低山&ハイキング」レベルではありますが、まずは初級山ガールにおすすめの場所、神奈川県厚木市の「白山・巡礼峠」。

 小田急線の本厚木駅からバスに乗り約20分、飯山観音前下車。

 ハイキングコースに入る前に途中の飯山観音でお参りをして、その後山道の上り坂をテクテクと。話しながらでも余裕をもって登れます。標高284メートル(低っ!)の白山山頂には展望台があり、晴れていると丹沢の山々が望めます。携帯用のガスバーナーを持参して、お湯を沸かしてここでのんびりとカップラーメンやコーヒーを楽しむのがおススメです。帰りはゆるゆると複数の峠を越えて、ハイキングの最終目的地である「七沢温泉」を目指します。

 七沢温泉はPH9 10というアルカリ度の高いツルツル温泉で、お湯を触っただけでぬるっとした感触が堪能できます。あたりには小さな旅館が6軒ほど点在しており、日帰り入浴のできるところがあります。私が今回おススメするのは「七沢荘」。露天風呂は広々とした3つの日本庭園風の湯船があり、真ん中には竹のまくらの寝湯があります(女性風呂の場合)。内湯は「波動の湯」という名前のお湯で、「氣源石」というちょっとカルトパワー的なネーミングの石が底に敷き詰められており、小さな気泡が底から湧いています。お湯に入った後は、肌がすべすべしっとり。特に女性にはおススメしたい泉質のお湯です。(肌の弱い人は、アルカリ度の強いお湯に入った後はローションやクリームなどでしっかり保湿することを忘れずに。そうしないと皮膚が乾いてカピカピになります。)外には足湯もあり、なんと皮膚の古い角質を食べてくれるという「ドクターフィッシュ」が泳いでいます。足を入れるとすぐに魚が近づいてきてこそばゆいのですが、一風変わった足湯を楽しみたい方、ぜひご堪能ください。 

 おまけ情報ですが、温泉でしっかり汗を流したら小腹がすくというもの。七沢荘のすぐ裏手に「ZUND-BAR」というオシャレなラーメン屋さんがあります。私のお気に入りは「ゆずらーめん」です。ここでお腹を満たして帰れば、充実度満天のハイキングになること間違いなし! (まるるん)

 

 七沢荘

ZUND-BAR 

 

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