和の宿ホテル祖谷温泉 ポイント5

2014年7月、11月宿泊

日本全国歩き回っても、温泉・食事・宿(ハード&ソフト)三拍子揃う宿に出逢う事は稀。そんな特別な温泉宿に出逢ってしまったのは四国の山の中でした。 徳島県三好市の祖谷渓谷沿いにある祖谷温泉は北海道のニセコ薬師温泉・青森県の谷地温泉と共に日本3大秘湯の一つ。 徳島県の秘境でありながら、アクセスは高松、高知、徳島の各空港から車で2時間ほど。但し、かなり細いカーブ道、時には離合が難しい難所をくぐり抜けて進まねばならず、初心者ドライバーには結構なハードル。そんな険しい道のりを乗り越えてでも、秋の紅葉シーズンともなれば、美しく色づいた紅葉、山とエメラルドグリーンに光る水を抱いた渓谷、断崖に突き出た岩場から気持ち良さげに用をたそうとする小僧の銅像などを眺めながらの移動は限りなく楽しく、もちろんユラユラ揺れて、皆を恐怖に陥れる「かずら橋」も外せない観光ポイント。

 今回の滞在は日本秘湯を守る会の会員宿、ホテル祖谷温泉 こちらで特筆すべきは何と言っても源泉かけ流しの露天風呂!

 170M下の谷底の露天風呂までは傾斜約42度のケーブルカーで移動。ケーブルカー待合所と、温泉の脱衣所はエアコン完備で季節を問わず快適、安心。

 アルカリ性単純硫黄泉。美肌効果、婦人病、神経痛やリュウマチに効能があるお湯に浸かれば、ほんのりとした硫黄の香りと優しい肌触りのお湯に包まれ、温泉ってやっぱりいいなぁ~と感じる至福のひと時!うっすらと白濁したお湯には白く小さな湯の花が舞い、泉温は38度前後。繊細な泡がシュワシュワと肌にまとわりつく様は、まるで極上のシャンパンの中に浸かっている気分ここのお湯は本当に泡付が良く、更に泡が微細のため肌をなでると何とも言えない絹のような手触りと心地良さ。炭酸泉に目がない湯めぐり女子にして最高ランクの温泉なのです。この極上の泡付は加温されている内湯では体験できない為、ぜひ露天風呂での入浴を!!

お湯はかなりぬるめのため、夏は緑の中での入浴が心地良く、寒い季節にはゆっくりゆっくり長く浸かるのがおすすめ。体の芯から温まるので、上がった直後は寒くても後からびっくりするほどポカポカが持続。

 贅沢を言えば・・・露天風呂は入浴前のかけ湯がしずらい。そのようなスペースが設置されていれば、パーフェクト。

【部屋】

今回利用した 別館はエレベータがなく階段移動のため多少不便ではあるものの、部屋は清潔、きれいでマイナス点をつけるには至らず。意外に楽しいのがお部屋にあるスタッフ手書きの宿通信。堂々の毎月更新で、イベントや人、自然や食、歴史など地元ならではの情報が満載。この手作り感がおもてなしの演出に効果を発揮。お茶菓子も季節毎に変わったり、ヒーリングCDやマッサージチェアなどの備品の他にも、スリッパにつける部屋番号付きクリップや人数分の部屋の鍵の準備など、何気ない心遣いと工夫が嬉しい。

 【食事】

景色の良い食事処で楽しむ夕食と朝食も旬の地元ならではの食材がメイン。熱いものは熱く、冷たいものは冷たくのセオリーをきっちりと守り、量も女子には適量!赤白の岩塩を削って塩で味付けして食べる野菜スティックや、巻柿と川魚の塩焼きはクセがなく、食べやすい。朝食は、和・洋のセットを前日に選択。お米好きには美味しいご飯の和食がお勧め。パン好きには洋食もいける!

【最後に】

日帰り入浴も可能ではあるものの(露天風呂@1500円・展望浴場@500円)、短時間での滞在は勿体ないので宿泊がベスト。女子のみならず、温泉好きなら、この極上のお湯、一度は体験してみてください!!

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